FIFA09 ワールドクラスサッカー
点数
8.2

概要
プレビュー(FIFA09 vs ウイニングイレブン2009)でも書いた通り筆者はFIFA09を購入したわけだが、実際にプレイしてみてのレビューを書きたいと思う。サッカーゲームの現状からウイニングイレブン(以後WE)との比較がどうしても出てくるわけだが、筆者はWE2009を所有しておらず体験版しかプレイしていないため、WE2008との比較になってしまう部分があることを留意してもらいたい。尚、筆者はPS3版のFIFA09を購入したためボタン表記はPS3のものとなっている。
操作感
ほぼWEと同じ感覚でプレイできるが、フェイント部分は明らかに異なる。WEでは何らかのボタン操作の組み合わせで実現するが、FIFAではL2を押しながら右スティックの操作により様々なフェイントを実現する。FIFAのほうがより直感的と言えるが、簡単かというとそういうわけでもなく、かなり慣れが必要である。
各種パスは設定によりマニュアル操作が可能である。どういうことかというと、通常スルーパスを行う場合はある程度の方向だけ指定すれば、その近くの味方選手に方向と強さを自動的に調整してパスを出してくれるが、これら方向と強さを自分で決めることになる。かなり上級者向けの設定である。
WE2009にこのような設定があるのかはわからないが、実際やってみるとどこにボールが出るのかわかりにくいので筆者はすぐに断念してしまった。この辺はナムコのフットボールキングダムと同じシステムにすればより自由なパス回しを楽しめたであろう。
グラフィック

これはプレビューでも書いた通り、かなりキレイである。WEと比べると特にスタジアムの空気感のようなものが感じられる。FIFA09の選手の動きはかなり滑らかで、FIFA09をプレイしたあとにWE2009の体験版をプレイすると、PS時代のサッカーゲームとSFC時代のサッカーゲームぐらいの差を感じる(ちょっと大げさかもしれないが)。
ただ、これはFIFA09に限ったことではないが最近のゲーム全体の流れとしてHD化が進んでいるため、小さいアナログTVでは文字が小くて読みずらいインターフェースがあるのは否めない。
エディット機能
出来るのは、新規にオリジナル選手を作成すること、チーム間の選手の移動、各選手のパラメータ変更で、新規にチームを作ることはできない。
BE A PRO シーズンモード
これは一人の選手としてクラブに所属し、シーズンを戦っていくモードである。選手は既存の選手に加えてエディットで作成したオリジナル選手を使用することができる。シーズンの長さは4シーズンまでと決まっており、その期間内にチーム内で「レジェンド」の評価を得ることが目的となっている。
試合ごとに目標が与えられ、その達成度、評価レート、活躍度(ゴールを決めるなど)に応じて経験値が与えられ、経験値を使って試合の合間にパラメータを上げることができるようになっている。
筆者の場合はオリジナル選手(ポジションはFW)で始めて、2シーズンほどでほぼ全てのパラメータがMAXになってしまったので、4シーズンという縛りはそういう意味合いから来ているのかも知れない。
各シーズン終了後に活躍度に応じて数チームからの移籍オファーがくる。気に入ったチームがあれば移籍しても良いが、通常新チームでの評価は多少下がった状態から始まる。このモードではお金がらみのシステムは完全にカットされている。
BE A PROモードのデフォルトのカメラ視点は、通常時はほぼ全体が見渡せる縦視点で、ボールを持って相手ゴールに近づくと選手にカメラが寄っていくと同時にカメラは魚眼レンズのように広範囲を見渡せるようになる。極端に言うと、サイドからの突破で敵のエンドライン方向を見ているのに、二列目から中央に走りこんでくる味方が画面内に収まるのだ。これは臨場感もあり、よく考えられたカメラワークだと思う(多少慣れが必要かも知れないが)。
ただ、小さいTVでこのカメラ視点を使う場合、自陣から相手陣内に攻め込む際にFWの選手を動かすのは選手が小さすぎて難があるかも知れない。
WE2009でも同じようなモードがあるようだが、未プレイなので比較はできない。
マネージャーモード
WEでいうマスターリーグにあたる。ここではWE2008との比較になってしまうが、FIFAとWEではコンセプトが微妙に異なると感じた。
FIFAのマネージャーモードでは、より経営感覚の強いシステムが組み込まれている。例えば、チケット料金の設定(高い、安い、通常ぐらいだが)や、スタジアムのアップグレード(観客動員数、ひいては収入に影響)、トレーナーのアップグレード(選手の疲労回復度に影響)、コーチのアップグレード(選手の成長度に影響)などがある。それぞれのアップグレードにはお金がかかり、収入はチケット代とスポンサーを頼ることになるが、これはサポーターによるチームの評価などによって動員数が変わるし、チケット収入があるのはホームの試合だけである。チームの成績によって契約できるスポンサーも変わってくる。
選手のスカウトは移籍交渉の他に、費用を払ってスカウトを各方面に派遣すると、たまにいい選手を引っ張ってきてくれる(もちろん契約にはお金が必要)。
こう書くとWEのマスターリーグはかなり簡略された印象を持つが、WEのマスタリーグのほうが良い面もある。
FIFAでまず最初に面食らったのは選手の能力が非常に確認しずらいのだ。これは圧倒的にWEのほうが見やすい。WEの場合は移籍候補を探す場合、特定の選手との能力の比較が詳細にできるがFIFAの場合はそのような機能はない。
また、WEの場合は各選手ごとに成長曲線というものがあり、これは個人的に選手への思い入れを強くする良い機能だと思っている(今は能力が低くても我慢して使っていれば花開くとか)のだが、FIFAではそのようなものはなく、選手の成長をマニュアル設定すれば試合で稼いだ経験値を使って成長をコントロールできるし、結局成長の度合いは試合での経験値で決まることになる。仮に全てコントロールできたほうが良いとしても全選手をマニュアルでやるのは相当面倒だし、特定の選手だけマニュアルというような設定もないようである。
それと、FIFAのマネージャーモードではオリジナルのチームを作ることはできないので既存のチームから選択することになる。筆者の場合プレミアリーグの2部リーグ(コカコーラリーグと呼ぶらしい)のチームで始めたのだが、選手の能力が低いせいか疲労度が異常に激しく、回復も遅いので毎試合キーパー以外の選手を総入れ替えしなければならなかった。(5分ハーフでプレイ)
また、FIFAのような経営的な側面が面倒な人にはWEのほうが合っているというのもある(といってもそれほど面倒というほどのものではないが)。
筆者の個人的な印象としては、FIFAはチーム運営がコンセプトであり、WEはオリジナルチームがコンセプトであると感じた。実際、FIFAではマネージャーモードという名前通り、契約期間が終了すると別のチームの監督を引き受けることができる(継続も可)。わかりやすく言うと、FIFAのマネージャーモードにおける選手はチームのコマ的な側面があり、WEのマスターリーグにおける選手はチームの一員という印象なのである。
このような観点からすると、特にモノ(サッカーゲームでは選手)集めが好きな人にはWEのマスターリーグのほうが楽しいだろう。
とはいえ、どちらにおいても良い選手を獲得し、成長することでチームが強くなっていくことに変わりはない。
オンライン対戦
FIFA09の売りの1つは何と言っても10vs10のオンライン対戦であろう。キーパー以外全員が人による操作ということで今までにない対戦が楽しめるわけだが、実際ディフェンスやりたい人なんかいるのか?という疑問は当然ある。
まず10人が揃うとポジション取りが行われるのだが、早い者勝ちなのでやはりFW、MFから埋まっていくことが圧倒的に多い。しかたなくディフェンスを行うことになるわけだが、チームに迷惑をかけるわけにはいかないという意識が働くのか結構ディフェンスを頑張っている自分がいたりするのだ(まぁ、人によるだろうが)。
基本的にラグをあまり感じることは無く、快適にプレイできた。プレイする際はやはり無線LANではなく有線で配線したほうが無難であろう。
ただ、始まったはいいがTVから離れているのか、眠ってしまっているのか、全く動きのない人がいたりしてそういう人がフリーキックのキッカーになったりするとしばらく止まってしまい試合のテンポが悪くなってしまう。
この辺はマナーの問題なのだが、システム的に投票制でBanできるようにしたほうが良いかも知れないと思った。
総括
現代のサッカーゲームの最先端をいっていることは間違いないし、長く遊べる要素も持ち合わせている。グラフィックはキレイだし、選手のモーションの滑らかさは他の追随を許さない。
パスサッカーという面で言えばフットボールキングダムには及ばないが、それを除いて考えた場合、WEが存在しなければ現時点でほぼ完璧という内容だろう。
そう、やっぱりWEのほうが優れている部分はある。
特にインターフェース周りはWEには及ばない。FIFAのほうが見た目はカッコイイかも知れないが、機能性ではWEの方が上である。インターフェースに求められるのはやはり機能性だろう。
あとはマネージャーモードの項目でも述べたが、WEでマスターリーグばかり遊んでいる人がFIFAに乗り換えると、人によっては期待したものと違ったと思う可能性は否定できない。ここは微妙なコンセプトの違いなので優劣を問うものではないのだが、人によって好き嫌い分かれると思う。人によっては全く同じものに見えるだろう。
と、好き勝手述べてきたがゲーム単体でみた場合、やはり完成度は高いと言える。BE A PROのデフォルトのカメラ視点は一人称モードにおける1つの完成型と言えるし、10vs10のオンライン対戦など画期的なシステムが盛り込まれている点は賞賛に値する。
8.2

概要
プレビュー(FIFA09 vs ウイニングイレブン2009)でも書いた通り筆者はFIFA09を購入したわけだが、実際にプレイしてみてのレビューを書きたいと思う。サッカーゲームの現状からウイニングイレブン(以後WE)との比較がどうしても出てくるわけだが、筆者はWE2009を所有しておらず体験版しかプレイしていないため、WE2008との比較になってしまう部分があることを留意してもらいたい。尚、筆者はPS3版のFIFA09を購入したためボタン表記はPS3のものとなっている。
操作感
ほぼWEと同じ感覚でプレイできるが、フェイント部分は明らかに異なる。WEでは何らかのボタン操作の組み合わせで実現するが、FIFAではL2を押しながら右スティックの操作により様々なフェイントを実現する。FIFAのほうがより直感的と言えるが、簡単かというとそういうわけでもなく、かなり慣れが必要である。
各種パスは設定によりマニュアル操作が可能である。どういうことかというと、通常スルーパスを行う場合はある程度の方向だけ指定すれば、その近くの味方選手に方向と強さを自動的に調整してパスを出してくれるが、これら方向と強さを自分で決めることになる。かなり上級者向けの設定である。
WE2009にこのような設定があるのかはわからないが、実際やってみるとどこにボールが出るのかわかりにくいので筆者はすぐに断念してしまった。この辺はナムコのフットボールキングダムと同じシステムにすればより自由なパス回しを楽しめたであろう。
グラフィック

これはプレビューでも書いた通り、かなりキレイである。WEと比べると特にスタジアムの空気感のようなものが感じられる。FIFA09の選手の動きはかなり滑らかで、FIFA09をプレイしたあとにWE2009の体験版をプレイすると、PS時代のサッカーゲームとSFC時代のサッカーゲームぐらいの差を感じる(ちょっと大げさかもしれないが)。
ただ、これはFIFA09に限ったことではないが最近のゲーム全体の流れとしてHD化が進んでいるため、小さいアナログTVでは文字が小くて読みずらいインターフェースがあるのは否めない。
エディット機能
出来るのは、新規にオリジナル選手を作成すること、チーム間の選手の移動、各選手のパラメータ変更で、新規にチームを作ることはできない。
BE A PRO シーズンモード
これは一人の選手としてクラブに所属し、シーズンを戦っていくモードである。選手は既存の選手に加えてエディットで作成したオリジナル選手を使用することができる。シーズンの長さは4シーズンまでと決まっており、その期間内にチーム内で「レジェンド」の評価を得ることが目的となっている。
試合ごとに目標が与えられ、その達成度、評価レート、活躍度(ゴールを決めるなど)に応じて経験値が与えられ、経験値を使って試合の合間にパラメータを上げることができるようになっている。
筆者の場合はオリジナル選手(ポジションはFW)で始めて、2シーズンほどでほぼ全てのパラメータがMAXになってしまったので、4シーズンという縛りはそういう意味合いから来ているのかも知れない。
各シーズン終了後に活躍度に応じて数チームからの移籍オファーがくる。気に入ったチームがあれば移籍しても良いが、通常新チームでの評価は多少下がった状態から始まる。このモードではお金がらみのシステムは完全にカットされている。
BE A PROモードのデフォルトのカメラ視点は、通常時はほぼ全体が見渡せる縦視点で、ボールを持って相手ゴールに近づくと選手にカメラが寄っていくと同時にカメラは魚眼レンズのように広範囲を見渡せるようになる。極端に言うと、サイドからの突破で敵のエンドライン方向を見ているのに、二列目から中央に走りこんでくる味方が画面内に収まるのだ。これは臨場感もあり、よく考えられたカメラワークだと思う(多少慣れが必要かも知れないが)。
ただ、小さいTVでこのカメラ視点を使う場合、自陣から相手陣内に攻め込む際にFWの選手を動かすのは選手が小さすぎて難があるかも知れない。
WE2009でも同じようなモードがあるようだが、未プレイなので比較はできない。
マネージャーモード
WEでいうマスターリーグにあたる。ここではWE2008との比較になってしまうが、FIFAとWEではコンセプトが微妙に異なると感じた。
FIFAのマネージャーモードでは、より経営感覚の強いシステムが組み込まれている。例えば、チケット料金の設定(高い、安い、通常ぐらいだが)や、スタジアムのアップグレード(観客動員数、ひいては収入に影響)、トレーナーのアップグレード(選手の疲労回復度に影響)、コーチのアップグレード(選手の成長度に影響)などがある。それぞれのアップグレードにはお金がかかり、収入はチケット代とスポンサーを頼ることになるが、これはサポーターによるチームの評価などによって動員数が変わるし、チケット収入があるのはホームの試合だけである。チームの成績によって契約できるスポンサーも変わってくる。
選手のスカウトは移籍交渉の他に、費用を払ってスカウトを各方面に派遣すると、たまにいい選手を引っ張ってきてくれる(もちろん契約にはお金が必要)。
こう書くとWEのマスターリーグはかなり簡略された印象を持つが、WEのマスタリーグのほうが良い面もある。
FIFAでまず最初に面食らったのは選手の能力が非常に確認しずらいのだ。これは圧倒的にWEのほうが見やすい。WEの場合は移籍候補を探す場合、特定の選手との能力の比較が詳細にできるがFIFAの場合はそのような機能はない。
また、WEの場合は各選手ごとに成長曲線というものがあり、これは個人的に選手への思い入れを強くする良い機能だと思っている(今は能力が低くても我慢して使っていれば花開くとか)のだが、FIFAではそのようなものはなく、選手の成長をマニュアル設定すれば試合で稼いだ経験値を使って成長をコントロールできるし、結局成長の度合いは試合での経験値で決まることになる。仮に全てコントロールできたほうが良いとしても全選手をマニュアルでやるのは相当面倒だし、特定の選手だけマニュアルというような設定もないようである。
それと、FIFAのマネージャーモードではオリジナルのチームを作ることはできないので既存のチームから選択することになる。筆者の場合プレミアリーグの2部リーグ(コカコーラリーグと呼ぶらしい)のチームで始めたのだが、選手の能力が低いせいか疲労度が異常に激しく、回復も遅いので毎試合キーパー以外の選手を総入れ替えしなければならなかった。(5分ハーフでプレイ)
また、FIFAのような経営的な側面が面倒な人にはWEのほうが合っているというのもある(といってもそれほど面倒というほどのものではないが)。
筆者の個人的な印象としては、FIFAはチーム運営がコンセプトであり、WEはオリジナルチームがコンセプトであると感じた。実際、FIFAではマネージャーモードという名前通り、契約期間が終了すると別のチームの監督を引き受けることができる(継続も可)。わかりやすく言うと、FIFAのマネージャーモードにおける選手はチームのコマ的な側面があり、WEのマスターリーグにおける選手はチームの一員という印象なのである。
このような観点からすると、特にモノ(サッカーゲームでは選手)集めが好きな人にはWEのマスターリーグのほうが楽しいだろう。
とはいえ、どちらにおいても良い選手を獲得し、成長することでチームが強くなっていくことに変わりはない。
オンライン対戦
FIFA09の売りの1つは何と言っても10vs10のオンライン対戦であろう。キーパー以外全員が人による操作ということで今までにない対戦が楽しめるわけだが、実際ディフェンスやりたい人なんかいるのか?という疑問は当然ある。
まず10人が揃うとポジション取りが行われるのだが、早い者勝ちなのでやはりFW、MFから埋まっていくことが圧倒的に多い。しかたなくディフェンスを行うことになるわけだが、チームに迷惑をかけるわけにはいかないという意識が働くのか結構ディフェンスを頑張っている自分がいたりするのだ(まぁ、人によるだろうが)。
基本的にラグをあまり感じることは無く、快適にプレイできた。プレイする際はやはり無線LANではなく有線で配線したほうが無難であろう。
ただ、始まったはいいがTVから離れているのか、眠ってしまっているのか、全く動きのない人がいたりしてそういう人がフリーキックのキッカーになったりするとしばらく止まってしまい試合のテンポが悪くなってしまう。
この辺はマナーの問題なのだが、システム的に投票制でBanできるようにしたほうが良いかも知れないと思った。
総括
現代のサッカーゲームの最先端をいっていることは間違いないし、長く遊べる要素も持ち合わせている。グラフィックはキレイだし、選手のモーションの滑らかさは他の追随を許さない。
パスサッカーという面で言えばフットボールキングダムには及ばないが、それを除いて考えた場合、WEが存在しなければ現時点でほぼ完璧という内容だろう。
そう、やっぱりWEのほうが優れている部分はある。
特にインターフェース周りはWEには及ばない。FIFAのほうが見た目はカッコイイかも知れないが、機能性ではWEの方が上である。インターフェースに求められるのはやはり機能性だろう。
あとはマネージャーモードの項目でも述べたが、WEでマスターリーグばかり遊んでいる人がFIFAに乗り換えると、人によっては期待したものと違ったと思う可能性は否定できない。ここは微妙なコンセプトの違いなので優劣を問うものではないのだが、人によって好き嫌い分かれると思う。人によっては全く同じものに見えるだろう。
と、好き勝手述べてきたがゲーム単体でみた場合、やはり完成度は高いと言える。BE A PROのデフォルトのカメラ視点は一人称モードにおける1つの完成型と言えるし、10vs10のオンライン対戦など画期的なシステムが盛り込まれている点は賞賛に値する。

