XBOX360/PS3 ゲームレビュー
XBOX360およびPS3のゲームレビュー
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DATE: 2008/11/17(月)   CATEGORY: レビュー
Gears Of War - ギアーズ・オブ・ウォー
点数(10点満点)
9.0


概要

XBOX360専用として発売された(現在はWindows版もある)TPSで、全世界で500百万本以上売れたというモンスタータイトル。シリーズものではないゲームとしては驚異的な数字と言えるだろう。(もうすぐ2が出るけど)
発売が2006年11月ということでXBOX360が発売されてちょうど1年目の時期に発売されたわけだが、今やXBOX360の代表的なタイトルであり、日本における寂しいFPS人口を増やすきっかけになったタイトルになったのではないかと個人的には思っている。
ちなみにFPSとは「ファースト・パーソン・シューター」の略で一人称視点のゲームを指す。そういった意味でGears of War(以下GoW)は三人称視点なので厳密にはTPS(サード・パーソン・シューター)と呼ぶべきだが、最近はこういった三人称視点のゲームであってもごっちゃにFPSと呼ばれることも多い。


ゲーム内容
gears_of_war.jpg

地底からの侵略者「ローカスト」からの襲撃を受け、数十億の犠牲を出しながらこう着状態となった戦況のなか、人類のCOG軍の英雄マーカス・フェリックスとなってローカストを撃退していく。
上のスクリーンショットを見るとわかるように洋ゲーらしくキャラクターがゴツい。メインで操作するマーカスは真ん中で左が相棒のドム。ドムはゲーム中で現れる他、画面分割による2プレイ時に操作できる。


システム
gears_of_war_2.jpg

GoWにおいて非常に特徴的なシステムは柱や壁などの影に隠れるカバーアクションであり、これが秀逸なデキとなっている。これまでのFPSにおけるカバーアクションといえばドアや角から頭だけを出して様子を見るといったもので、カバーアクションそのものがないか、カバーといえば遮蔽物の手前でしゃがむ程度が関の山であった。
過去のスニーク系タイトル(メタルギアやスプリンターセル、天誅など)にもカバーアクションはあったが、向こう側の様子を見るといった程度に留まっていた。
そこへいくとGoWにおけるカバーアクションは非常に理にかなっているという印象を持つし、 従来のゲームのカバーアクションはおまけだったと思えるぐらいに良く出来ている。例えば上のスクリーンショットを見ると、倒れた柱にマーカス(左)とドム(右)がならんで柱にへばりついて銃を撃っているのがわかると思う。マーカスは柱のサイドから、ドムは上から銃を出して撃っている。これらは柱と体の位置によって自在に撃ち分けることができる。この際、頭を多少出して撃つこともできるし、銃だけを出して撃つことも出来る。前者の場合はより精密に照準をつけられるので弾を温存できるが、リスクも高いといった具合だ。

GoWではライフシステムも当時としては独特で(他にもあったのかも知れないが少なくとも小数派)、ライフメーターのようなものはなく、連続して攻撃にさらされるとドクロのような赤いマークがだんだん濃くなっていき、一定の水準を超えると死亡するが、しばらく攻撃を回避していれば完全に回復するというものである。
これにより、ライフを回復するためのアイテムを回収する行為からプレイヤーは解放される。これだけ聞くとヌルいゲームを想像するが、この当たりは常に死と隣り合わせの緊張感を保てる程度に死ねるように調整されている。個人的にはFPSは全てこのライフシステムでいいんじゃないかと思うぐらい良いシステムだと思う。あるいは従来のライフシステムとのハイブリッドとも呼べるPS3タイトルの「レジスタンス」のようなライフシステムでも良いかも知れない。
敵AIもなかなか良く出来ていてプレイヤーと同じようにカバーアクションを取り、遮蔽物の向こうを見えないように移動しつつ撃ってきたりする。こちらも敵が仲間のAIに気を取られている隙に回り込んでサイドや裏から攻撃することもできる。
それと、FPSでは近接戦闘の際に、持っている銃器で殴りつけるようなアクションがあるが、GoWのそれはかなり個性的で銃についているチェーンソーで敵を文字通り真っ二つに切り裂くことができる。切り裂いている最中は基本的に無敵状態となり(というよりも一瞬の内に終わる出来事をスローで再生しているような演出に近いかも。スローではないんだけれども)、カメラワークもアップになり、敵がビクビク痙攣している様子が見て取れる。

下の動画でカバーアクションの雰囲気がなんとなくわかるのではないかと思う。動画の画質が低いのでグラフィックの質感までは伝わらないが、こちらも雰囲気だけでも。(もしかするとこの動画はWindows版かも知れない)




操作性

おそらくほとんどの人は最初にプレーした時にもっさり感を感じると思われる。ゴツいキャラだし、それほど素早く動く印象はもともとないが、確かに決して素早い動きとは言い難くいわゆる「洋ゲー」っぽい動きと言えなくもない。
しかし、スティックやボタンに対する反応が遅いという感じではなく、移動が若干もっさりしている感じはするが(まぁこれは図体のデカさから考えてごく自然な範囲と思われる)、FPSやTPSとして肝心なシューティングの部分に関しては不満はほとんどないと言ってよいと思う。
特にカバーアクションの操作性は非常に練られたもので、最初はとまどうかも知れないが、慣れると非常に納得できるものであることがわかる。GoW以降のFPS、TPSタイトルは間違いなくGoWをお手本にするだろうし、そうして欲しい。
エイミング(銃の照準)に関しては他の多くのタイトル同様右スティックで行うのだが、家庭用コンソール機の宿命と言うべきかこればかりは慣れるしかない。個人的にはエイミングはマウスに敵うものはないと思っているので、家庭用コンソール機もマウスに対応すべきだと思うのだが、マウスは無理でもPS3タイトルで先ほども出てきた「レジスタンス」のように軽めのオートエイムはあっても良いのではないかと思う(それが嫌な人は設定でOFFにすれば良いし)。とはいえ、GoWに関して言えば他のFPSに比べればエイミングは主に左右の動きが多い分それほど苦労しないほうだと思う。Halo3なんかはジャンプアクションがあるので本当にマウスが欲しいところである。


グラフィックス

Unreal Engine 3(以後UE3)を使ったグラフィックは2008年11月現在でも最近のタイトルと比較してもそれほど見劣りはしないと言ってよいだろう。42型フルHDのTVでプレーしているが質感、空気感がリアルに表現されている。
残念ながら国内タイトルでは、未だにこれを超えるグラフィックスを実現できているものはないだろう。MGS4は美しいがやはりかっちりした印象があり、GoWのような醸し出される雰囲気までは感じない。まぁ、ゲームとしてはMGS4的なアプローチの方がドロップアイテムなどの認識度が高いというような議論はあると思うが。
そもそも2年前のタイトルのグラフィックに追いつけそうな国内タイトルがMGS4ぐらいしか見当たらないというのがなんとも寂しい限りである。
UE3のようなサードパーティ製のゲームエンジンを使うような習慣がまだ日本に浸透していないのも国内タイトルの貧弱なグラフィックを際立たせる原因の1つとしてあるだろう。それに引き換え物理演算エンジンであるHavokは国内タイトルでも散見されるようになってきたので、グラフィックに関しても少しずつ変わっていくのかも知れない。


総括

GoWはXBOX360ユーザーであればマストタイトルと言ってよい。今なら廉価版もあるし、中古なら廉価版より更に安い値段で買えるだろう。ボリュームは少なめという印象があるが、1周クリアして操作に慣れた上で最初からやると、以前は苦労した場所が簡単にクリアできるため腕前の向上を体感でき、難易度を上げてリプレイしたいと思わせるものがある。
個人的にはGoW2を早くやりたいところだが、今年度の年度末は大型タイトルが目白押しな上に過去のタイトルでまだやっていないものも結構あるので、やるのはちょっと先になるかな・・・




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